ISBN:4087471985 文庫 乙一 集英社 2000/05 ¥440


乙一のデビュー作品だったとはあとで知った。
しかも執筆当時16歳!?

お気に入りの乙一そのものって感じ。
重くどろどろしそうな内容をケロッと軽妙に読ませてしまう。
わざとリアル感をはずしたところがその理由なのかな?
会話文章のどこか古臭い感じもいつも通り。
お兄ちゃんの怖い心理が見え隠れする描写が特によかったと思う。
「わたし」が見つけられそうで見つけられない‥
思う壺だけどはらはらさせられた。

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