ISBN:4087751767 単行本 山本 文緒 集英社 ¥1,835

作者得意の不倫もの?‥と思うとそうでもない?

目の前の本当の幸せに気づくことなく
その不幸(?)を誰かに責任転嫁し
自分勝手な想像上の幸せを求めて逃げる。
そんな人たちのお話かな。。

人物の書き分けがすばらしい。
特に茄子田氏。
よくこんなに好感度最低に書けたもんだ!(^。^;)
そして綾子。
こーゆーちょっと危ない依存女を書かせたら作者が一番だと思った。
それにしても真弓。
個人的に腹が立つほどもったいない‥(ーー;) 
わざわざ「外」に出る意味があったのか?
私なら喜んで家にいさせていただくのに。。(←愚痴?w)
秀明。
(私の身近にも)たしかにこういう人間いる。
優しい=自分がない。
この小説の中の出来事でみんながそれぞれ成長したのだろうけど
そのなかで秀明が一番むずかしいところなんじゃないかな?

(追記)
秀明が真弓に敗北宣言したときの件。

秀明は自分の中から、何かがなくなってしまったのを感じた。
子供の頃には、大きな固まりだったもの。
・・・・・・・・・・

これはみんなあるんじゃないかなぁ。
そうすることで生きやすくもなるんだし‥

このこと↑を書こうと思って忘れていたので追記した。
(追記するようなことでも…)

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