錆びる心

2007年8月8日 読書
ISBN:4167602032 文庫 桐野 夏生


6作の短編集。

少し前に読んだものなので
当時の読後感を表現しきれないかも‥。

印象強い作品は『月下の楽園』

ひとにはそれぞれ他人には理解できないこだわりがあるものだけど
その嗜好のために命までなくす男の話。

そこまで?‥ってなこだわりだけど
わからないでもないのところが自分でも不気味。
男性的な考え方なのかな。

『虫卵の配列』

妄想と現実の境がなくなってしまった元生物教師の話。

山本文緒作品少し似てるかな?
異常なまでの妄想で周りを混乱させるのだけど
彼女の知的で凛としたところとか
なぜか共感してしまう。
彼女の語る純粋で危険な「愛」が美しく描かれてる。

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