乙一(集英社文庫)


『A MASKED BALL』
 何が面白いってこの設定!
 トイレの落書きっていう古典的?で些細なイタズラから
 思いも寄らない事件へと発展していく。
 人の中に渦巻いてるものは外見では決してわからない。
 一番印象に残った登場人物は前川。
 主人公や掃除のおばちゃんよりも小気味よかった。


『天帝妖狐』
 乙一らしい作品。
 いま思い返しても涙がにじんでくる。
 こういう読後に胸が苦しくなるような話って
 ほんと乙一らしいって感じ。
 人の心のちょっとした弱さのせいで
 考えられないような大きな闇に飲まれてしまう‥
 終わることのない命の恐怖と永遠に続く懺悔と後悔。
 何でもない普通のことが実は手に入れることが難しい幸せ。
 内容が違うジャンプJブックスの方も早く読みたい。
 

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