グロテスク

2006年11月4日 読書
ISBN:4163219501 単行本 桐野 夏生 文藝春秋 ¥2,000

後味があまりよくない感じ‥。

「わたし」「ユリコ」「和恵」の生き様を描いてるんだけど
それぞれの視点に変わるたびに
つい感情移入してしまい疲れてしまった‥(^ー^;)

テーマになってるのは『差別』だろうか?
それも目に見えるようなわかりやすい差別ではなく
人間の心の底にはびこってる人を踏みつけようと常に窺うような気持ち。
まるでそうしなければ自分を支えられないような。。
こう書いている以上もちろん自分の中にもその気持ちはあるのだろう。
たぶんこんな裸の気持ちを『グロテスク』と表したかもしれない。

後味がよくないのは自分のなかにグロテスクな悪魔が棲んでることに気が付いたから。
それに‥
あまりにも救われない感じが悲しくなった。

他作品にも興味はあるが‥迷うところ。。
私は分類好き‥だと思う。

書くことが好きだから
ネット上にいくつか書く場所を作ってる。
ココは読書記録ノート化してるし
HPはもう一人の自分用かな?
mixiはある特別な世界の横のつながり用だし‥
・・・・・?
普段の生活のコトを書く場所がない?
まぁ〜もともとそーゆーこともココに書いていたんだけど
ある日どーにもこーにも同じアクセス元が気になってやめちゃったんだっけ‥( ̄
∇ ̄*)ゞ
最近忙しくて書く時間もあまり作れなかったから気にならなかったけど
ふと時間があくと書けない不満が‥バタo((><o))((o><))oバタ
そこで冒頭部分に戻る。
勝手に分類なんかして自分で書く場所なくしちゃってばかだな〜ヽ(´ー`)ノ




‥でココを使う(笑)

最近の超がつくほどの忙しさにもようやく救いの手(もうひとつのお仕事の方)が‥!!
新しい人が入ってくれた、それも二人も!!
あぁ〜神さまっているんだぁ〜(*´∇`*)
‥期待してます!

ついでに本業の方にもバイトのコが入った。
息子っちの同い年。
古い表現だけどまさに『新人類』!
いままで何十人ってコたち見て来たけどどれにも属さないタイプ。
完全にペースに巻き込まれてる状態‥(≧ε≦) 
私には無理かも・・・
ISBN:4152080329 単行本 入江 真佐子 早川書房 ¥1,937

前作『シーラという子』を読み終えたときのもゃもゃが
やっと晴れた感じ。
そうだょね‥
前作のままだったらノンフィクションだということが信じられないと思った。
そんなにうまく行くんだったら私は何ょ!?‥ってな感じ?(^。^;)
人間‥特に子供はたくましい。
愛してくれる人保護してくれる人を求める力がすごい。
折れることなく「生きよう!」とする力が底から沸いてくるみたいだ。
そして少しずつ現実と自分に折り合いをつけて
社会に馴染んでいくのかもしれない。。
トリイに送られるまだ見ぬ母宛の手紙には泣かされた。
シーラは立派に「折り合い」をつけたんだと思った。

プラナリア

2006年9月18日 読書
ISBN:4163196307 単行本 山本 文緒 文藝春秋 2000/10 ¥1,400

短編集。
各話「無職」がテーマになってるのかな?
(「どこかではないここ」は微妙だけど‥)

「プラナリア」
 屈折して人とずれているのではないかと不安に思う主人公に共感。
 ただ‥乳がん患者という設定にあまり意味を感じなかったんだけど?
 山本文緒作品の登場人物に多いキャラだけど
 葛藤はするけれど結局「自分」を曲げないで行動する姿にあっぱれ!
 うらやましいなぁ。。

「ネイキッド」
 離婚をきっかけにおちぶれる(?)主人公。
 一生懸命やってきたはずなのに理不尽にも思える夫の浮気。
 力なく浮いてるような生活の中で現実を避けていたのに
 チビケンの登場で自分の気持ちに向き合うことになったのかも‥。  
 小さなコを抱きしめて涙を流すラストがすごく気に入った。。

 この話が一番好き。

「どこかではないここ」
 設定は自分に一番近いはずなのに全く共感できない作品。
 何も残るものがなかった。
 すいません‥

「囚われ人のジレンマ」
 見てしまった真実→自分の本心に気づく という感じ。
 
「あいあるあした」
 めずらしく(?)男性が主人公。
 これまた屈折。
 コトが起こらないと人を想う気持ちに気づかない。
 ‥当たり前か?

結婚記念日

2006年9月13日 日常
ん?きょうは結婚記念日だぁ(^ー^;)

なんだかんだで20年!!
おつかれさまでした‥m(_ _"m)

申し分ない‥とは言えないけれど
旦那さまががんばってくれたからココまで来れたんだと思う。
なによりをすばらしいのは一度も責めなかったこと。
誰にでも出来ることではないと思ってる。
それなのに‥
気持ちを汲み取ることがうまくできなくてごめんなさい。。
ISBN:4001156768 単行本 内藤 濯 岩波書店 2000/03 ¥1,050


『シーラという子』の中に本書を引用した部分があって
読んだことなかったのが悔しくて図書館で借りて来た。

「大人のための童話」とはよく言ったもので
なるほど忘れていた何かがあるんだなと思った。
読んでいて感じたのは
「子供」というものはなにかふわふわした綿(?)みたいなもので包まれていて
「大人」になるとその綿がだんだんはがれて行くようなもので
それが「王子さま」の言う「つまらないもの」になって行くことなのかな‥と。

「心の目」
むずかしいけどわかるような気がする。
「大人」になっちゃうと見えなくなっちゃうものってある‥。
ISBN:4152079991 単行本 入江 真佐子 早川書房 1996/03 ¥1,890

一時期この手の本が本屋さんに平積みされてるのを横目で見て
何度も素通りしていた。
もともと天邪鬼でベストセラーものには手を出したくないってのもあるんだけど
まぁいろいろあって『幼児虐待』ものは敬遠していたというのがホントのところ。

一口に『幼児虐待』とは言っても程度や内容の差もあるし
被虐待児に表れる症状(?)も千差万別。
シーラのように攻撃的になるのってめずらしいような気がするのは私だけ?
もちろん扱ってる内容だけに
胸が詰まるようなことや闇に光が差し込むようなほっとさせるような部分もある。
それなのにどこかあっけなく感じてしまった。
‥と思ったら続編があるじゃない?
どうやらそっちでこのもの足りなさは解消されるような気がする。
本書で「星の王子さま」を引用する部分が印象的。
愛情のやりとり‥信じる気持ちなどをうまく表していると思う。
‥あぁそれなのに恥ずかしながら「星の王子さま」を知らない。。(〃_ _)
ちゃんと読んでおこうと思う。
お盆休みはお仕事の忙しさがピークだったせいもあって
カラダもココロも全力疾走であっと言う間に過ぎてしまった。。
ココ数日ちょっとだけゆっくり時間が流れている。
本も読めるし自分の感情にも向き合える‥(^ー^* )


「だいじょうぶだょ」って何回言ったかなぁ?
「信用できない」って言われて
なに言ってるんだろー?って思ってたけど
ほんとは『だいじょうぶ』じゃなかったから
『だいじょうぶ』って念仏みたいに唱えてたのかもしれないね。。
相変わらずするどい‥(〃_ _)σ
きのう8月12日は日航機墜落事故の日だった。
あれからもう21年・・・
私的にちょっと事情があって
あの事故以来毎年なんらかの形で意識したり
黙祷を欠かさなかっただけど
ことしはじめて過ぎてから気づいた『8月12日』。
とうとう私の中でも風化させてしまった‥。

改めて、亡くなられた乗客・乗員の520名の皆様のご冥福をお祈りいたします。

進化バトン

2006年8月6日
遅くなってしまいましたがやってみますね〜♪

☆これまで最も感動したことは?

なんだろう‥
最近のことだけど心の中をほぼ完璧に読まれて
きっと言ってたと思うセリフまで先に言われたこと。。

☆最近の悩みは?

深夜の勤務が増えたためチャットで遊べなくなったこと。
深刻なことでは息子の受験‥かな?
(近場の大学しか受ける気がない‥)

☆偶然、見覚えない人に「久しぶり〜!!」と声をかけられたらどうしますか?

きょとん顔を見破られて「わからない?」って言われそう‥(’’;) 
「ごめんなさい」します。。

☆100万円手に入ったら何に使いますか? 

宝くじのまとめ買い。
あ、ローンの繰上げ返済かな‥(現実的すぎ?‥笑)

☆現在読んでいる本は?

ハリポタ『不死鳥の騎士団』
(忘れてた部分の確認のため)

☆夢はありますか。

専業主婦になること。(爆)
あと‥遊園地→お泊りのコース。

☆1ヶ月間休みが取れるとしたらどこに旅行に行きたいですか?予算もあるとして。

国内の比較的静かなところ‥北海道のどっかとか。。

●カラオケの持ち歌は?

DEENorKANさんor小沢健二くん

この間めずらしく今井美樹さんの『雨にキッスの花束を』を歌った。
KANさんの曲だからね(^ー^* )

●いま夢中なものは?

mixiかな?夢中ってほどじゃないけど毎日チェックしてる。
 
●最近したダイエットはなんですか?

しません‥(^ー^;)
やっと体重が戻ったところなんで。。

●異性と初対面のとき、どこに目が行きますか?

空気?雰囲気かな。。



ごめんなさいこのまま止めてしまします‥m(_ _"m)

ごめん‥

2006年7月29日
私は単純‥ひとにも言われるし自覚もある。
ひとの感情に引き込まれやすい。
だからひとの悲しみや痛みに近づいちゃいけない。
それがしまっていた自分の悲しみや痛みを引きずり出してしまうから。

だから‥
逃げたい。。

幻視鏡

2006年7月28日 読書
ISBN:4575508241 文庫 吉村 達也 双葉社 2002/05 ¥580

自分がおかしくなってるのではないいか?‥という恐怖に追い込まれるのがおもしろい。
主人公を追い込む二人の意図がいまいちぱっとしないけど
その準備なり実験っぽい部分は興味深い。
異形なものや超常的な恐怖より
精神的に追い詰められる恐怖のほうが現実的でおもしろいのかもしれない。

i(アイ)レディ

2006年7月28日 読書
ISBN:4041789613 文庫 吉村 達也 角川書店 1999/08 ¥820

半分くらいまで読んだとき正直「ん〜陳腐?」と感じてしまい
最後まで読もうかどうしようか迷ったほどだった。
でも途中2段構えのオチだったことがわかって最後まで“一応”楽しむことができた。
ただ‥本編とは関係ないのかもしれないけど
この父親像ってどうなんだろう?
息子との衝突ってのはあるんだろうけど
『娘はかわいいけど息子はかわいくない』と言い切ってしまうのはどうかな?
主人公でありながら好感がまったく持てない。
そのせいかただでさえ現実離れしてる話なのに
漫画チックになってしまってるように思う。
それが狙い?思う壺?
でも個人的にはあまり薦められないかも‥?(失礼!)

卒業

2006年7月8日 読書
ISBN:4041789710 文庫 吉村 達也 角川書店 2002/03 ¥480

三部作の一作目らしく読み終えた感じがしない。
‥って言うより「え?」って感じで終わっている。
二作目を読めということかな?(笑)
こういうのを哲学ホラーと言うのか‥好みな雰囲気。
人間にはもともと人格なんてない‥とか
生まれながらにプログラミングされてる‥とか
それっぽい話は大好き。
欲を言えば復讐の殺人や解体(!)作業を
より詳しく描写してほしかったな‥と。。
ま、そういう世界なんだろうけど
個人的にそんな部分も好みだったりするわけで‥( ̄∇ ̄*)ゞ
機会があったら次の『樹海』も読んでみようと思う。
(買ってすぐに読みたいとまでは思わないという意)
ISBN:4048730053 単行本 山本 文緒 角川書店 1997/01 ¥1,470

短編集。

山本文緒作品らしいものばかりのなかで
主人公が男性のせいかな?『ドーナッツ・リング』が印象に残っている。
こんな男性の純粋さを感じるとほっとする感じ。
女性の本音を見せられるものが多い中で
男性の共感も得られるんじゃないかな?

正直‥個人的には長編モノのほうが好き。

がんばれ〜o(*^▽^*)o

2006年6月28日
息子っちの同級生。
意識を回復していまは一般病棟に移ったのとコト。
リハビリがんばってるらししい。
あぁ‥ほんとによかったぁー♪d(⌒〇⌒)b♪
一時は聞くのが怖かったくらいだったけど
若いんだもん!もうだいじょうぶだょね〜♪

人のことを考えることの出来ない私だけど
気がついたら毎日あのコのことを考えていた。
自分でも不思議‥
やっぱり息子っちと重なっちゃうだろうか‥?

PC事情

2006年6月28日
なかなかゆっくりPCに向かうことが出来なくなっちゃった‥(〃_ _)
もともと息子っちと共有のPCだし
その息子っちの受験勉強もそろそろ本格的になってきたんで
あまり彼のそばをちょろちょろするのも控えないと‥ってことで。。
‥とはいえ全部切ってしまう気はまーったくないので
こーやって彼のいぬ間にこっそりupするつもりです♪(*^ー゜)b
何もかもがおかしい‥そんな気がした日だった。

昨夜の仕事から始まったような気がする。
その人とはずっと組みたくなかった。
私の精一杯もその人をいらつかせるだけのようだし
口に出して責めることを耐えている分
あからさまな態度に恐怖心すら感じた。

そして今朝。
早番から遅番に変われるかという上司からの電話。
私にも予定があったので断ると
なぜか私が悪いコトをしたかのような雰囲気。
夜番のバイトのコに連絡ミスしたのは当の本人(上司)なのに‥。

居心地の悪さを感じながらの仕事。
そのせいとは言わないけど夕方つり銭合わないというミスをしてしまった。

きのうまでの気分のよさはどこに行っちゃったんだろう?
いいお天気だったはずなのに
あっという間に真っ黒い雲に覆われてしまったような感じ。

目を覚まして・・

2006年6月13日
息子の同級生が入院した。
ずっと意識不明のままとのこと。
彼が幼稚園のころからずっと見て来たから
とても他人事とは思えない。
でも何もできない‥ もどかしい‥
あしたお参りに行って来ようと思っている。
こんなときばっかりだけど他に思いつかなかったので。。

父親

2006年6月8日 読書
ISBN:406184413X 文庫 遠藤 周作 講談社 1989/04 ¥700

時代のせいでもあるけど
微妙に現実離れしているような気がした。
絵に描いたような幸せな家族が
娘の不倫(?)‥その娘を思う父も会社での派閥問題などに苦悩する。
私は不倫の経験はないけど
いままで特にいけないことと感じたことはなかった。
周りに迷惑をかける‥とはわかってはいたけど
その「周り」には両親もいるということは
本書を読むまで気づいてはいなかった。
私(たち?)の場合は正直例外なのだろうけど
娘を思う父親の気持ちの深さには打たれるものがあった。

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